タイのピパット労働大臣は14日、韓国に不法滞在している約15万人のタイ人労働者に恩赦を与え、就労資格を合法化するよう韓国の李正植雇用労働大臣に提案したと明らかにした。
マティチョンの報道によると、ピパット労働相は13日、韓国・ソウルで李雇用労働相と会談。韓国内で最も割合が高いとされる、タイ人の不法滞在者の現状について意見交換した。
ピパット労働相は、韓国内に不法滞在しているタイ人労働者に恩赦を与え、技能試験と正式な労働者登録をするよう李雇用労働相に提案。不法労働者らは既に韓国に3~4年滞在し、優れた語学力と技術を身に付けていると述べた。
バンコク・ポストによると、李雇用労働相は、提案に対し若干の懸念を表明。関係省庁である法務省と、入国管理局と協議すると応じた。
両氏はまた、労働ビザのE7(海外マーケティングなど外国人に特化した業務)、E8(農漁村での短期間労働)、 E9(製造業で非専門的な職に従事)で受け入れるタイ人労働者についても意見交換。
韓国側は、雇用主と十分に意思疎通が取れるよう、タイ人労働者の語学力の向上を求めた。
韓国政府は2023年、国内のタイ人不法滞在労働者約7000人をタイへ送還していた。