タイ投資委員会(BOI)が6日公表したデータによると、2023年の新規投資申請(BOI)件数は、前年比16%増の2307件、申請総額は43%増の8483憶1800万バーツで、過去5年で最高だったと明らかにした。プラチャーチャート・トゥラキットが報じた。
BOIのナリット事務局長によると、投資金額が多い業種は、1位:家電・電子機器(3421億4900万バーツ)、2位:自動車・自動車関連部品(822憶8200万バーツ)、3位:農業・食品(744億1600万バーツ)、4位:石油化学‘・薬品(459憶5100万バーツ)、5位:バイオテクノロジー(318憶1400万バーツ)。
家電・電子機器への投資が拡大し、事業件数は前年比62%増、投資額は3.5倍に上昇した。スマート家電の生産向けに投資が増加したことが要因。
海外直接投資(FDI)については、BOI申請事業件数は前年比38%増の1394件、投資額は72%増の6632憶3900万バーツだった。投資金額が多い国は、1位:中国(1593憶8700万バーツ)、2位:シンガポール(1233憶8500万バーツ)、3位:アメリカ(839憶5400万バーツ)。日本は791億5100万バーツで4位。成長率は60%増だった。
「スマートで持続可能な産業」の申請件数は437件、投資額は293億7900万バーツ。省エネや再生エネルギーへの投資が多く、機械・生産ラインの自動化システム導入が続いた。中小企業からの投資申請件数は943件、投資額は360億1000万バーツだった。
2023年のBOI申請の認可は2383件、投資額は7501億2900万バーツだった。認可事業により、輸出額は年間約2兆4400億バーツ増加する見込み。使用された国産原料は年間約1兆6700億バーツで、約13万9000人の雇用が創出された。