プラチャーチャート・トゥラキットの報道によると、タイのナリット投資委員会(BOI)事務局長は19日、BOIが2022年9月1日から発給している長期居住ビザ(LTRビザ)の申請件数は、今年8月31日時点で4842人にのぼったと明らかにした。ナリット氏は、LTRビザが新たな海外グループを引きつけ、国内ビジネスに新たな基盤を築く可能性もあるとしている。
LRTビザの申請は、ヨーロッパが最多で2179人。アメリカは810人、中国は507人と続いた。そのうち、定年退職者で年収8万ドル以上の人が最も多く1451人(30%)だった。タイでの就労を希望する人は1228人(25.4%)、配偶者や扶養家族は1102人(22.8%)、専門技術保持者は757人(15.6%)、年収100万ドル以上の人は304人(6.3%)、だった。
1年間の運用を通じ、専門技術者や上級幹部がLTRビザを使ってタイ国内に滞在している企業は、シーゲート・テクノロジー(タイ)やIHIパワーシステム(タイ)、ロバート・ボッシュ・オートモーティブ・テクノロジー(タイ)、ムラタ・エレクトロニクス(タイ)、デルタ・エレクトロニクス(タイ)、ドゥカティモーター(タイ)、ニューリー・ウェンズディ・フーズ(タイ)など。
BOIは、LTRビザ申請者は1年間で1人当たり約100万バーツを消費すると予測。現時点で約4000件の申請があるため、経済効果は40億バーツにのぼるとしている。