在タイ日本大使館は17日、今年第3四半期(10~12月)のタイの治安と一般犯罪に関する情勢について発表した。邦人の犯罪被害届は30件で、前四半期と比べ3件増加した。
タイ警察に逮捕された邦人は10人。逮捕容疑は不法滞在や麻薬取締法違反、関税法違反など。入管法違反などで強制退去処分となった邦人は5人だった。
タイ深南部(ヤラー県、パッタニー県、ナラティワート県、ソンクラー県)では、イスラム武装勢力の関与が疑われる銃器や爆発物を使用したテロが、月平均約11件発生した。
外務省はヤラー県とパッタニー県、ナラティワート県、ソンクラー県の一部(ジャナ、テーパー、サバヨーイ各郡)に渡航中止勧告(レベル3:渡航は止めてください)を発出し、同地域への渡航を止めるよう呼び掛けている。ソンクラー県のその他の郡には、不要不急の渡航中止を呼び掛ける危険レベル2を発令している。
10~12月の旅券の紛失・盗難相談件数は80件(うち盗難は22件)で、前四半期比で27件増加。多数の観光客が訪れるバンコクのワットポーやワットアルンなどの寺院で、バッグに入れていた貴重品を盗まれるなどのスリ被害が多発しているという。