タイ国政府観光庁(TAT)によると、このほど発表された最新版「ミシュランガイド・タイランド」に、447店舗が掲載された。バンコク、プーケット、パンガー、チェンマイ、アユタヤ、イサーンに加え、サムイ島と本土スラーターニーが新たな対象地域となっている。
ミシュラン二つ星は7軒(ミシュラン一つ星から昇格2軒)、ミシュラン一つ星は28軒(新規3軒、ミシュラン・セレクテッドから昇格3軒)、ビブグルマンは196軒(新規28軒、ミシュラン・セレクテッドから移動4軒)、ミシュラン・セレクテッド216軒(新規37軒)。
今回新たに追加されたのはサムイ島は、ビブグルマン4軒、ミシュラン・セレクテッド7軒)。本土スラーターニ県は、ビブグルマン8軒、ミシュラン・セレクテッド4軒が選ばれた。
ミシュランガイドの国際ディレクター、グウェンダル・プーレンネック氏は、新鮮な魚介類など豊富な地元食材があり、文化のるつぼであるサムイ島と本土の都市スラートターニーがミシュランガイドに加わったと述べ、「ミシュランガイドの検査官は、料理の限界を広げるモダンなレストランからシンプルな屋台まで、タイ料理の多様性を経験している。2024年版では、卓越した料理体験だけでなく、最新トレンドにも焦点を当てている」と語った。
タイでは、新世代のタイ人シェフが率いるモダンタイ料理レストランが成長し、革新的なメニューを提供する予約制のカウンターダイニングが増加。健康的なベジタリアン料理を好む傾向も続いており、オーガニック食品への需要が高まっているという。高級レストランでは、地産地消の傾向がより顕著になっている。
また、飲食業界における女性シェフや起業家の増加も注目点だ。タイ料理界の発展と形成に女性が重要な役割を果たしていると分析している。
TATのターパニー総裁は「ミシュランガイド・タイランド・プロジェクトは、体験型観光を通じて有意義な旅行体験を促進するというTATの方向性と一致している。映画(Film)、ファッション(Fashion)、ファイト(Fight)、フェスティバル(Festival)に加え、食 (Food)が『5Fソフトパワー』の1つとして注目されている。2024年版ミシュランガイド・タイランドに掲載された全国レストラン・飲食店での食事体験は、国内外からの観光客の旅行体験に付加価値を与え、心に残る体験となる」と述べた。