タイ北部にあるチェンマイ国際空港が1日、24時間営業を開始した。初フライトはタイベジェット航空の大阪(関西国際空港)行きVZ822便で、0時30分に出発した。初フライトを記念し、チェンマイ県知事やタイ空港公社(AOT)は、搭乗客に記念品を配布した。プラチャーチャート・トゥラキットが報じた。
AOTのキラティ社長は、同空港の24時間化は、タイ民間航空公社の規定に基づいていると述べた。環境影響評価(EIA)報告書によると、24時間化による周辺環境への影響はないとされているが、2025年までに再度、EIAを実施する。再評価までの期間は、空港周辺の住民への影響を最小限に抑えるよう、フライトスケジュールを検討するという。
同空港のロナーコン空港長は、24時間化により、これからハイシーズンを迎える観光業が活性化すると述べた。今後、さらに多くの国際便を受け入れるという。
同空港は現在、国際線18路線、国内線12路線の計150便を運航。1日当たりの搭乗客は約2万1537人。国際線の直行便は、大阪の他に台北と仁川、昆明、北京、香港。来年4月頃にはインドのムンバイとデリー線に就航する予定だ。1日当たりの貨物量は4328トン。
チェンマイ観光協会のファンロップ会長は、現在のホテル予約について、大雨や水害の発生で停滞しているものの、第4四半期は好調に推移していると述べた。韓国の航空会社がチェンマイへの直行便を増やしているという。