タイのカシコン銀行傘下のカシコン・リサーチ・センターは1日、家計債務が依然として高水準で、コロナ渦などの異常事態による90日以上の未払い債務が増加していると明らかにした。特に自動車ローン部門では、第2四半期(1~6月)の増加ピッチが40%上昇したという。マティチョン・オンラインが報じた。
同センターのマネージング・ディレクター兼チーフエコノミストのブリン氏は、自動車ローンの不良債権は334億バーツで、前年同期の235億バーツから大幅に増加したと説明。月平均約10%のペースで不良債権化が進み、国内需要の弱体化を招くと指摘した。実際に国内の自動車販売は縮小が続いている。
報道によると、コロナ渦などの異常事態による90日以上の未払い債務額は、第2四半期時点で3700憶バーツ、債務者は340万人、口座数は490万口座。種類別の債務額は、個人ローンは870億バーツ、農業ローンは693億バーツ、住宅ローンは570億バーツ、自動車ローンは334億バーツ、クレジットカードローンは20億バーツ、その他1240憶バーツとなっている。