タイ商務省が発表した貿易収支統計によると、7月の輸出額は前年同月比6.2%減の221憶4320万ドルで、10カ月連続で減少した。輸入額は同11.1%減の241億2100万ドルで、貿易赤字は19億7780万ドルとなった。
プラチャーチャート・トゥラキットの25日付報道によると、同省は輸出額の減少について、世界的な商品価格の下落により、石油・金・消耗品関連製品を除けば減少幅は2.0%に縮小すると述べた。各国の政策金利引き上げや、ローン審査の厳格化で消費は低迷。国内の購入力は縮小し、輸出目標は1~2%に留まっている。
1~7月の輸出額は前年同期比5.5%減の1633憶1350万ドル。石油・金・消耗品関連製品を除けば同2.3%減となった。輸入額は同4.7%減の1715憶9890万ドル。貿易収支は82億8530万ドルの赤字だった。
商務省のキラティ次官によると、輸出額は減少傾向だが、他国と比較すると良好で、第4四半期から改善すると予測した。
品目別では、農産物品の輸出額は前年同期比9.6%減で、3カ月連続で減少した。コメは18.8%増、ゴム製品は37.8%減、缶詰・水産加工品は12.9%減、砂糖は30.3%減。
工業製品の輸出額は、前年同期比3.4%減少した。自動車と関連部品は24.6%増加した一方、石油関連製品は同28.8%減で、12カ月間連続で縮小した。