タイ工業連盟(FTI)が発表した7月の産業景況感指数(100以上で好感)は、前月から1.8ポイント下落し92.3ポイントで、10カ月ぶり低水準となった。前月に比べて商品需要と生産が低下しているという。プラチャーチャート・トゥラキットが16日報じた。
FTIのクリエンクライ会長は、指数の低下は国内のリスク要因が原因だと指摘。生活費の高騰や家計負債で購買力は低下しており、需要の鈍化に繋がった。新政権発足の遅れや中国経済の成長が予測を下回ったおとが影響し、輸出は9カ月連続で減速した。
今年上半期は、主要輸出10産業のうち、コンピューターを含む7産業で輸出が減少。隣国4カ国との国境貿易は、上半期の輸出が6.95%減少。中国産品の流入が原因で、対策を急ぐという。
3カ月後予測は、前月の102.1ポイントから100.2ポイントに減少した。事業者は、新政府発足の遅れで、政府予算や経済政策に影響が出ることに不安を感じているほか、生産コストも上昇傾向にあり、減速に繋がった。