タイ南部トラン県のクラダーン島に、観光客が押し寄せている。4月のソンクラーン(タイの旧正月)から6月までに国内外から約2000人以上の観光客が訪れ、1日当たり300万バーツ以上の観光収入を生み出した。一方、同県のチャオマイ国立公園の責任者は、公園内の環境保護のため、6月1日から同島の観光・宿泊施設を閉鎖する。プラチャーチャート・トゥラキットが報じた。
報道によると、クラダーン島はイギリスのワールド・ビーチ・ガイドのウェブサイトで、2023年の世界で最も美しいビーチ第1位に選ばれ、その影響でトラン県への観光客が増加。新型コロナウイルス感染症流行前の観光収入は1日あたり50万バーツ程度で、6倍の増加だという。
島でホテル事業を手掛けるナッタノン氏は、運営するホテル6軒130室の予約が連日満室状態だと明かした。島のホテル価格1部屋2000~8000バーツ。観光客の約90%は国内旅行者だという。
また同氏は5月上旬、中国で複数の旅行代理店と交渉。クラダーン島への観光に興味を持った代理店もあったとした。
クラダーン島の閉鎖は9月30日まで。チャオマイ国立公園は、ムック島、チュアク島、ウェーン島の観光・宿泊施設も、同期間閉鎖する。