タイ公共放送PBSの報道によると、タイ政府は25日朝、戦闘が激化しているスーダンの首都ハルツームからタイ人150人の退避を開始した。紅海に面した港湾都市ポートスダンへ移動して外国のチャーター船か海軍の船に乗り、サウジアラビアに向かうという。
タイ政府筋によると、ハルツームからポートスーダンの港までの距離は850キロメートル。陸路で15~20時間かかるという。移動の行程は危険な状況で、フランスの民間人などが乗車した少なくとも2つの避難列車が何者かによって攻撃され、1人が死亡、1人が負傷した。
タイ人退避のため、エアバスA340とタイ空軍のC-130輸送機がきょうバンコクを出発。サウジアラビア西部の紅海に面した都市ジェッダに向かい、避難者を集めてタイに帰還させる予定だという。