世界145カ国以上で交通状況を分析しているINRIX(本社:米ワシントン)は30日、50国約1000都市の交通渋滞を分析した「INRIX 2022 Global Traffic Scorecard」を公開し、2022年に最も渋滞が多かった国はイギリスのロンドンだったと明らかにした。
報告によると、ロンドン市民は渋滞によって156時間(6.5日間)を失い、1377米ドル(約4万5100バーツ)を損失したという。タイでは主に首都バンコクとラートクラバン区を中心にデータを収集。バンコクの渋滞は世界32位、アジアでは2位だった。渋滞による時間の損失は67時間だという。ラートクラバン区は世界393位で、時間の損失は31時間だった。
2022年に最も渋滞が多い国の順位は、1位:ロンドン(損失156時間)、2位:シカゴ(同155時間)、3位:パリ(同138時間)、4位:ボストン(同134時間)、5位:ニューヨーク(同117時間)。
輸送アナリストで報告書を作成したボブ・ピシュエ氏は、人々の生活や経済が正常に戻るのは良いことだが、同時に混雑も新型コロナウイルス流行前の水準に戻りつつあると指摘。通勤者や居住者に影響を与えないよう、都市のモビリティとアクセシビリティを改善しながら渋滞を管理する必要があると述べた。