タイ政府は、10日からタバコ製品の物品税をこれまでの87%から90%に引き上げた。これによってタバコの販売価格は1箱あたり約5-10バーツ値上げされる。
タイ地元紙によると、この増税によって年間約150億バーツの増収となる見込み。
これに対して、高額な外国産タバコを販売するフィリップ・モリス・タイランドの関係者は、現在45バーツ以下の低価格帯のタバコが市場シェアを急速に拡大させており、今回の増税で販売価格が更に上昇すれば、低価格帯のタバコまたは手製のタバコ(無税)に流れる喫煙者が増加すると危機感を抱いている。
45バーツ以下の低価格帯のタバコの市場シェアは、2012年時点で23.5%だったものが、現在34.6%まで伸ばしているそうだ。