各報道によると、5日18:30過ぎから21:30過ぎにかけてナラーティワート県9郡内27箇所で、公衆電話や公共交通機関用の待合東屋等の公共物の放火や燃えたタイヤが路上に放置されるなどの不穏な動きが連続して発生し、また同県ウェーン郡内で発生した軍の臨時駐留地に向けた銃乱射で軍関係者1人が負傷した。
治安当局側は、殆どの犯行が物的被害のみを狙っていることから、分離主義組織側がラマダン終了に先駆けて組織の存在と潜在力を誇示する目的で犯行に及んだとの見方を示した。
また、同県ルゥーソ郡内では6日10:30頃、小型トラックに乗った人数不明のグループが、36歳の副村長が運転する6人乗りの小型トラックに向け銃を乱射し、副村長等3人が負傷した。副村長が運転していた小型トラックに乗車していた6人全員がイスラム教徒だった。
一方、ヤッラー県ラーマン郡内では6日9:00前、ゴム農園内で発生した爆発現場の現場検証の為に治安当局者が現場近くに到着したところを見計らって再度の爆発が発生し、4人が負傷した。内1人は重傷だという。
更に同日14:00過ぎ、同じくラーマン郡内の仏教徒所有のゴム農園内の地中に埋められていた爆発物が、オーナーの息子(29)が踏んづけたひょうしで爆発し、息子が片足を切断する重傷を負いオーナーが負傷した。息子は、これまでに2回にわたり何者かによる襲撃を受けていた。
また、パッターニー県コークポー郡内では5日10:30過ぎ、市場前の駐車場内でバイクに仕掛けられていた爆発物が爆発し、13歳の少年を含む4人が軽傷を負った。負傷者は病院で治療を受けた後に帰宅が許されている。
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