各報道にによると、18日引ったくりで補導されナコン・シー・タンマラート県内にある少年矯正施設に収容されている14歳の少年の母親が、矯正施設内の入所者23人が逃走した事件に絡んで、逃走に関与していない少年が"連帯責任"との名目で局部に消炎鎮痛ローションを塗りつけられる等の嫌がらせを施設から受け体調を崩したとマスコミに訴えた。
母親によると、12日に逃走した23人の入所者のほぼ全員の身柄が確保された後に、施設側が逃走に関与していない者を含めた入所者全員を集めて、連帯責任との名目で入所者にパイプを持たせて別の入所者を殴らせ、更に自分は逃走とは無関係であると主張した少年を他の入所者に捕まえさせ、裸にした上で、局部に消炎鎮痛ローション剤2本を塗りつけさせる等の懲罰を加えたという。
その後、少年が施設内で高熱や意識障害の症状を引き起こし、保健所に搬送されたことで、少年が受けた懲罰名目での暴行が原因で少年が体調不良に陥った事を母親が知り、青少年・家庭裁判所に治療の為の仮釈放を要求したが、施設側が少年の診察記録の提示を拒否した為、医師による直接診断による証拠の提示及び7,000バーツでの仮釈放を申請し、仮釈放が実現し病院に入院させる事が出来たという。
この告発に対して、施設側は、懲罰を加えたとの指摘を否定した上で、元々脚の付け根部分の皮膚が弱かった少年が他の入所者から嫌がらせで消炎鎮痛ローションを塗られた為に体調不良に陥ったと主張しているという。
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