24日午後、ローイエット県県都内で、元パラン・プラチャーチョン党執行幹部のニシット・シントゥパイ氏や旧イサーン・パッタナー会派所属の元議員等に率いられた約2,000人の赤服軍団が、警察の警戒線を突破し民主主義市民連合が同日夕方から集会を開催する予定になっていた会場に押しかけ、連合の集会開催を中止に追い込んだ。
赤服軍団側が連合関係者がステージや音響機器等を撤収するのを見届けた上で勝利宣言を行い散会した事を受け、会場周辺に集まっていた連合関係者約400人が街宣車を利用して演説活動を開始したが、大きな混乱には至らなかった。
一方、チェンマイ県県都内では24日夕方、チェンマイ大学で行われる記念行事で卒業生でもあるステープ副首相が講演を行うとの報を受けた赤服軍団が同大学の講堂の包囲に乗りだした事を受け、大学側は安全の為に行事の開催の中止を決定した。尚、報道により行事の中止に追い込まれる事は無かったとするものもある。
同日19:00過ぎの各局のテレビ報道が、赤服軍団の一部が講堂内に侵入し緊張状態が展開されていると報じていたが、ステープ副首相によると、少なくとも講堂内では全く混乱は見られず、また赤服軍団と直面するような事もなかったという。
また、警察側が、講堂前に設置した検問所を突破した赤服軍団関係者の車のタイヤに向け銃弾が発砲した事に抗議する為に、赤服軍団が一時警察署前を包囲し抗議活動を展開したが、最終的に7日間の猶予を設け真相を説明するよう要求し解散した。
尚、赤服軍団側は、バンコクに向かうステープ副首相を迎え撃つ為にチェンマイ国際空港に集合をかけていると報じられているが、23:30迄の報道では状況は伝えられていない。
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