15日午前、元タイ・ラック・タイ党幹部で、嘗てヂャムローン・シームゥアン少将と師弟関係にあった事でも知られる10月6日組のアディソン・ピヤンゲート氏やNBTで放送されていた前政権翼賛番組「今日の真相」の番組ホスト3人、タクシー運転手団体幹部で赤服軍団の最強硬派の1人としても知られるチンナワット・ハーブンパーク氏らが記者会見を開き、予てから伝えられていた親タクシン派系放送局DTVを正式に開局した事を明らかにした上で、19日6:00から本放送を開始する事を明らかにした。
DTVは、アディソン氏を会長とするDステーション社が運営する放送局で、自らを民主主義放送局と名乗っているが、放送局の運営に参画している多くのメンバーがタクシン政権による報道弾圧に直接関与、ないしはそれを正当化してきた元タイ・ラック・タイ党のメンバーで、また、放送は経営に参画しているメンバーがタクシン政権時代に違法であると強硬に主張していた"ASTV"方式を採用して配信される。
記者会見には元外務大臣のノパドン・パッタマ氏やクーデター政権時代にタクシン元首相のイギリスでの生活の模様のレポートを出版し話題になった元ch5レポーターのスニサー・ルゥトパック女性中尉も同席した。
アディソン氏は、DTVで放送される番組の多くが民主主義の発展への寄与を意図した番組であるとしたが、番組が赤服軍団への連絡手段として利用され得る事は否定しなかった。
また、アディソン氏は、タクシン元首相が番組に電話出演する予定である事を明らかにしたが、同元首相が資金支援をしているとの指摘は否定した。
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