21日午前、民主主義市民連合の関係者が外務省前に集まり、タクシン元首相夫妻に対して発行されているパスポートの剥奪等を求める抗議活動を展開した。
今回の抗議活動は、タクシン元首相がイギリス政府に対して亡命を申請したと報じられたことを受け急遽前夜決定されたもので、連合側は外務省及びテート外務大臣に対して、己が関わる不正案件の裁判から逃れる為に国外に逃亡したタクシン元首相夫妻に発行された全ての種類のパスポートの剥奪処置を講じること、タイ・カンボジア共同声明が違憲であると判断した7月7日の憲法裁判所判決に則り、早急に共同声明及びかかる共同声明に関連した両国間の合意事項に対して無効措置を講じること、及びタイの主権を侵害するカオプラウィハーンの世界遺産登録に対する異議申し立てを世界遺産登録委員会に行うこと等を要求した。
一方、タクシン元首相弁護団の1人で元タイ・ラック・タイ党法務担当幹部のウィチット・パランシーサグン氏は21日朝、タクシン元首相がイギリス政府に対して亡命を申請したという話を聞いておらず、また亡命申請はタイ国内の弁護団が関与することが出来ない事項であるとした上で、仮に事実であるとすれば、タイ国内の弁護団では無く国外の弁護団が亡命申請に関与しているとの考えを示した。
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