首都圏警察本部は18日、日本人男性(33)が失踪した事件に絡んで、男性が関わっていたオンライン取引絡みのトラブルが事件の背景にあると見て捜査を展開している事を明らかにした。
失踪した男性はタナハシ・タカヒデさんで、これまでにタナハシさんがアパートの部屋を出た後に不審な男が部屋に侵入しノートパソコン2台等を盗み出していたこと、アユッタヤー県のガソリンスタンド内のゴミ箱の中からタナハシさんのアパートのカードキーや腕時計等が回収されていたこと、何者かがタナハシさんのATMカードを使用してタイ及び日本国内で合計約20万バーツが引き出されていた事が確認されていた他、カオヤイ国立公園内で発見されたアジア系男性の腐乱死体がタナハシさんと見てDNA鑑定が進められていた。
アサウィン本部長によると、これまでの捜査でタナハシさんが株式等のオンライン取引で資産を運用していたこと、また、部屋に侵入した不審な男が、オンライン取引に関する重要なデータが保存されていたと見られる2台のノートパソコンを持ち出していたことから、タナハシさんの失踪に2人以上の者が関与し、内1人がタナハシさんに資産の運用を委ねていた可能性があると見て国際刑事機構及び日本の警察と連携しながら捜査を進めているという。
また、同本部長は、既に1人の容疑者を特定している事を明らかにしたが、詳細に関しては明らかにしなかった。
タイの地元新聞を読む