民主党のステープ幹事長は25日、バンコクと並行して地方での集会活動を展開している民主主義市民連合との間で衝突を引き起こす為に合計で3,000万バーツ以上の資金が一部地域の反連合派に提供されていたことを明らかにした上で、その様な行為を持ってしても何らメリットがもたらされることが無いということを心得、早急に資金を提供して人員を動員するような行為を中止するべきであると指摘した。
この発言は、前日ウドンターニー県県都内中心部でパラン・プラチャーチョン党のシンパに率いられた棍棒や鉄棒、なた等を所持した反連合派の住民と民主主義市民連合との間で衝突が発生し、連合側に重傷者を含む8人前後の負傷者が出たことを受けたもので、この衝突に関与した反連合派の代表に対してチャルゥム内務大臣が電話で激励していた疑惑も指摘されていた。
尚、当初一部報道が、この衝突により連合関係者1人が死亡したと報じていたが、25日昼台のタイPBSの報道は死亡者の発生を否定、また、連合側も同日未明までに負傷を負った2人が集中治療室で治療を受けている事は確認したものの、死亡者の発生に関しては否定している。
一方、衝突の際に反連合派を率いていたとされるクワンチャイ・プライパナー氏は25日昼前に放送されたch3のニュース番組の中で行われた電話インタビューに対して、再三に渡る警告を聞き入れず強行された連合の集会を中止に追い込むために強硬な手段を講じた事を認めた。
クワンチャイ氏によると、今後も再度連合側が集会を開くようなことがあれば、"ウドンターニーの名声を守る為に"同様な手段を講じて開催を阻止する意向であるという。
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