私立バンコク大学が行う世論調査クルンテープ・ポールがバンコク在住の住民1,205人を対象に行った第一次サマック内閣に関する意識調査で、半数の回答者が新内閣の陣容に満足ないしはほぼ満足であると回答する一方で、最も多くの回答者が内閣内で最も信頼できない人物としてチャルゥム内務大臣をあげていた事が明らかになった。
また、サマック首相の成果に期待を寄せているかとの問に対しては、期待していないと回答した者が48.7%(期待していない21.0%、どちらかというと期待していない27.7%)と、期待していると回答した41.6%(期待している3.4%、むしろ期待している28.2%)を僅かに上回る結果になった。
新内閣の陣容に関しては、14%が満足、36%がほぼ満足と回答し、一方で不満足と回答した者が14.4%、むしろ不満足と回答した者が20.6%だった。
また、新内閣の各個人別の信頼度を10点満点で評価した場合は、ミンクワン副首相兼商務大臣が最も多い5.49点を獲得し、以下スウィット副首相兼工業大臣の5.26点、同点をつけたサマック首相兼防衛大臣及びソムサック農業・協同組合大臣の5.24点と続き、一方で最も得点が低かったのが4.70点のチャルゥム内務大臣で、次いで4.84点だったサナン副首相、4.90点だったアノンワン天然資源・環境大臣と続いた。
更に、新内閣の重要問題解決能力については、国際社会の信頼回復問題に関しては36%の回答者が解決可能、23.1%の回答者が解決不可能、麻薬撲滅に関しては35.7%が解決可能、30.4%が解決不可能と回答し、それぞれ解決可能と回答する回答者が上回ったが、一方で南部問題に関しては9.6%が解決可能、53.9%が解決不可能、汚職問題に関しては15.2%が解決可能、53%が解決不可能と回答し、それぞれ過半数の回答者が解決不可能と回答する結果になった。
一方、最も早急な取り組みが必要な問題に関しては、最も多い40.5%の回答者が景気・経済対策をあげ、以下南部対策及び物価・国民負債対策がそれぞれ12.9%、麻薬対策が6.8%、国内和解推進が5.1%と続く結果になった。
また、民主党が影の内閣を結成した事に関しては、34.5%の回答者が政府の監視機能を担う野党に政府の職務を密接・総体的に監視する機能を付するものであるとして支持できると回答し、18.8%の回答者が国民からの票に基づかないもの、対立を煽る等の理由をあげ支持できないと回答した。
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