選挙委員会は31日、マッチマーティパッタイ党のプラチャイ・リヤオパイラット氏は、本人が昨年12月4日に党の党員登録責任者に党首の辞職届け及び離党届けを提出した段階で既に党首及び党員としての資格を失っていたと判断する決定を下した。
プラチャイ氏が党首辞任を発表した翌日に党幹部等の慰留を受け辞任を撤回したにも関わらず、党の党員登録責任者に既に辞職届が提出され受理されていたとして、プラチャイ氏と対立関係にあるマッチマー会派系の党幹部が選挙委員会に対して同氏の党首としての立場の有効性に関して確認を要請していた。
同委員会によると、党幹部の慰留を受け党首の辞任を撤回したとしても、既に提出された党首の辞任届は有効で、党首として留まるには再度党幹部会による承認等の所定の手続きを経る必要があるのだという。
因みに同党の党員登録責任者は、先に党首の譲り渡し及び党名変更で金銭を要求されたとの発言で名誉を毀損されたとして警察に被害届を提出していた元マッチマー党党首で現マッチマーティパッタイ党副党首のタナポン・シーヤーグーン氏。
今回の決定を受け、マッチマー派側は党規に基づきアノンワン幹事長の権限で2月17日に党会議を招集し、党首を始めとする新幹部の選出を行う方針を明らかにする一方で、プラチャイ派側は、同氏の実弟であるプラムワン副党首を党首代行に据えた上で今後の対応を決定する方針を示しており、依然両派間の対立が収まる気配は見られない。
参考
マッチマー内で早くも内紛? 党首が党を解散させる用意があると発言タイの地元新聞を読む