元首相のチャワリット・ヨンヂャイユット大将は27日、一時的に中立的な人物に首相を委ね現在の政治的混乱の解決や国内の融和を諮るべきであるとの緊急談話を発表しました。 談話の中でチャワリット大将は、現在の政治情勢の根本に、タイの政体が立憲君主制に移行して以降長年存在し続けた真の国民参加による政治を阻害し善良な人物の機会を奪ってきた制度的な欠陥があるとした上で、大望を抱かず普通の国民としての考え方を持っている知識面に優れ国民からの信頼も得られる中立的な人物に一時的に施政を委ね国内の融和・考え方の共有を推進させ、独裁的な議会を民主的な議会に変貌させ民主主義を国内に根付かせる事が根本的な解決に繋がるとの考えを示しました。 その上でチャワリット大将は、権力者及びそれに連なる者は国王陛下の思し召し、及び国民の要請に応え自ら中立的な人物に救国作業を委ねるべきであると指摘しました。 今回の談話発表に先立って、かねてから北部・東北部と南部との対立が顕在化している現状を憂慮していたチャワリット大将が、24日に枢密院評議会議長のプレーム・ティンスーラーノン大将の元を訪れ相談していることから、今回の発言はプレーム大将(≒国王陛下)の考えを反映した物との見方もされているようです。(特に権力側に暫定首相の指名を委ねる下りは国王陛下が指摘された民主主義的な手続きに合致する)
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