マッチマーティパッタイ党のプラチャイ党首は22日、同日同党のアノンワン幹事長が主催した党幹部会議は党規に反している公式なものでは無いと指摘した上で、かかる同幹事長が主導した連立政権への参画の決定を含む幹部会議に於ける決定事項は全て無効である旨各党にアナウンスする方針を明らかにした。
これは、プラチャイ党首との間で対立が伝えられている同党のマッチマー会派を背後で支えているソムサック・テープスティン氏夫人でもあるアノンワン幹事長が、プラチャイ党首が招集した下院議員9人及び党幹部出席の元で開かれる党幹部会議が開催される予定だった21日に、敢えてマッチマー会派に所属する下院議員及び幹部だけで幹部会議を自宅内で開催し、連立政党としてのスタンスや同党から推薦する閣僚候補等に関して詰めの協議を行った事を受けたもので、同党首は、党そのものに対する悪意が伴った決定を行う目的で、あえて党首のみが党幹部会議を招集できるとする党規に反して幹部会議を招集したと指摘した上で、連立政権参画を含む同幹事長の独断で発表された事項は全て党規に則っていない無効なものである旨をパラン・プラチャーチョン党のサマック党首を始め全ての政党の党首に書面で伝えるとした。
また、同党のナロン報道官(プラチャイ派)は、アノンワン幹事長が党幹部会議を独自に招集した際にプラチャイ党首は既に党首としての資格を失っていると発言していた事を明らかにした上で、同幹事長による連立参画発表や党幹部会議招集は党規に反しているだけでなく、政党法等の関連法にも反していることから、今後何らかの処分を下すことを視野に党内で検討を行う事になるとの考えを示した。
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