マッチマーティパッタイ党マッチマー会派のスントン・ウィラーワン氏(プラヂンブリー県第一選挙区当選見込み)は27日、既に同党のプラチャイ党首の党内に於ける発言権が消滅したとの考えを示した。
これは、民主党を中心にした政権への参画を主張しているプラチャイ党首が28日に党会議を招集している事について聞かれた際に語られたもので、スントン氏は連立参画に向けた各党との交渉は既に党幹部3人に委任されており、プラチャイ党首が意見を挟む余地は既になくなっていると指摘し、事実上意見の対立だけで終わる会議の開催は不可能であるとの考えを示した上で、同日はTPIビル内にある党本部に置かれているソムサック・テープスティン氏直系のマッチマー会派に所属している備品がビル外に持ち出される日になると語り、事実上マッチマー会派がプラチャイ党首を見捨て独自の判断で動いていく事を強く示唆した。
マッチマーティパッタイ党の当選見込み者7人の内、5人がパラン・プラチャーチョン党との連立に柔軟姿勢を示していると見られる旧タイ・ラック・タイ党ナム・ヨム派閥系のマッチマー会派のメンバーで、残りの2人が反タクシン派を中心としたプラチャイ党首系の会派メンバーと見られている。
また、プラチャイ党首は、資金力目当てにソムサック・テープスティン氏等にいいように利用された上で、見捨てられた姿から一部のマスコミから使い捨てのATMと揶揄されていた。
一方、落選が確実視されているプラチャイ党首側は27日、党首を辞任する考えが無いことを確認した上で28日に招集する党幹部会議では、連立参画に向けた党の方針を決定する他、同党首の解任を求める運動を党内で展開している元マッチマー党党首のタナポン・シーヤーグン氏を党登記責任者から解任する決定を行う方針である事を明らかにした。尚、タナポン氏を副党首から解任する方針は無いとのこと。
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