先の上院選で自党との繋がりが強い人物が多数当選を決めている事に対する批判が各界から噴出しているタイ・ラック・タイ党は20日、非公式集計ながらバンコク選挙区でトップ当選を決めたニティプーム・ナワラット警察大尉やグラーナロン・ヂャンティック氏(三位当選)、ロサナー・トーシトラグーン女史(四位当選)が上院選告示前に民主主義市民連合主催の市民集会に参加したのは選挙違反に該当するとして、選挙委員会に告発する方針を明らかにしました。 ニティプーム・ナワラット警察大尉は、元都知事候補で、またドキュメンタリー番組の進行役やタイラット紙のコラムニストだったことでも知られ、市民集会の場で上院選出馬宣言をしたとされているようです。 また、グラーナロン・ヂャンティック氏は元国家汚職制圧撲滅委員会事務局長として、タクシン首相(当時)が絡む資産隠し疑惑を憲法裁判所に提訴した、いわばタクシン・チンナワット警察中佐の天敵的な存在として知られ、一方、ロサナー・トーシトラグーン女史は消費者保護運動家として知られ、最近では違法判決が出た電気発電公社民営化訴訟の原告側代表だったことで知られていました。 一方、気にくわない上院議員当選者を選挙違反で訴えているタイ・ラック・タイ党側は、バンコク選挙区から二位当選を決めたサマック・スンタラウェート氏を上院議長に、またブリラム選挙区のチャイ・チットチョープ氏を副上院議長に据えるよう、影響力を行使できる上院議員に働きかけているとも伝えられています。
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