トラート県の県警察本部のウドン副本部長は10日、同県沖合に浮かぶチャーン島内で違法行為に関与している大物(マフィア)の一掃に取り組む方針を明らかにした。 この方針は、前日チャーン島内でリゾートを経営しているイギリス人男性とタイ人女性の夫婦がバンコクにある警察犯罪防止取締局に現れ、島内のマフィアから脅迫され暴行を受けた事を島内の警察に訴えたが、警察側は被害届の受領を拒否したと訴えた事を受けたもので、同副本部長は、同島内では長年に渡って土地取引への介入や違法賭博の開帳、不法外国人労働者の斡旋、麻薬密売等の観光地として相応しくない違法行為に手を染めている大物が影響力を持ってきていた事を認めた上で、善良な市民が安心して暮らすことが出来る島を取り戻すために島内に影響力を持っている大物の一掃に取り組むと語った。 同副本部長によると、チャーン島内の警察署の署長及び副署長は、島内の大物と癒着している疑いがあるとして第二地区警察本部本部長命令で既に他の警察署に異動になっているという。 一方、被害にあった夫婦からの被害届の受理を拒否したとされるチャーン島の警察側は、拒否したというのは事実ではなく、既に2人から暴行を受けたとする被害届に基づき出頭してきた39歳と24歳の男2人に対する立件を進めているところであるとした上で、事件はリゾート施設の土地取引を巡った揉め事から発生したものでしかなく、また立件を進めている2人も単なる一般市民でしかないと語り、大物と事件とは無関係であることを強調すると共に県警察に対して公正な対応を要請した。 参考
リゾートオーナーのファランがマフィアから脅迫・暴行されたと訴え出る【社会の最新記事】
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