14日夜半から15日未明にかけてパッターニー県内及びソンクラー県内広域に渡って放火、襲撃事件が連続して発生した。 パッターニー県内では、6郡内15ヶ所で学校や公衆電話、工事用トラクターや10輪車両の放火、燃えたタイヤや切り倒された立木の路上への放置、鋲の路上への撒布、電柱の引き倒しが発生した他、トゥンヤーンデーン郡内では7-8人の一味がタムボン行政機構の庁舎の警備に当たっていた警備員に銃を突きつけた上で、庁舎内のコンピュータ等を盗み出した上で放火するという事件が、またサーイブリー郡内では、人数不明の一味が警察の検問所に向け銃を乱射し、警察官1人が負傷を負った(報道によっては人的被害は無しとするものも)。 パッターニー県内では14日夕方過ぎに県都内中心部で、バイクで路上を走行中だったインカユット司令本部所属の元陸軍関係者でタムボン行政機構の評議員だったこともある49歳の男性が何者かに銃撃され死亡するという事件が発生していた。 また、ソンクラー県内では、ナーノーム郡内2ヶ所、ヂャナ郡内1ヶ所にある携帯電話の電波塔が放火され、サバーヨーイ郡内では学校が放火され、テーパー郡内では、燃やされたタイヤや爆発物に見せかけた不審物が路上に放置された。 一方、ヤッラー県内では14日17:00過ぎに県都内で、バイクで路上を走行中だったイスラム系住民男性が、バイクに乗った2人組に銃撃され死亡するという事件が、またナラーティワート県内では14日18:00過ぎにルゥーソ郡内で、32歳の元電力現業の集金係だったイスラム系住民男性が、バイクに乗った2人組に銃撃され死亡し、同日夜半にはシーサコン郡内で、小型トラックに乗った2人組が乗用車に向け銃を乱射し、運転中だった26歳のイスラム系住民男性が死亡し、29歳の副村長が重傷を負うという事件が発生している。 また、15日未明には軍・警察の混成チームがナラーティワート県タークバイ郡内で集中摘発を行い、RKKの構成員と見られる36歳と17歳の男の身柄を拘束し、爆発物の製作に使用されたと見られる大量の部材を押収した。
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