大衆民主主義キャンペーンのスリヤサイ事務局長(民主主義市民連合調整役)は5日、国内治安維持作戦司令本部最高顧問のパンロップ・ピンマニー大将が次期総選挙に出馬することは、国家に新たな危機をもたらすことに繋がると指摘した。 この発言は、先にワンロップ大将が、クーデター勢力の受け皿政党とも噂されているカヂット・ハッパーナン大尉が設立発起人になって結党が進められているラック・チャート党から次期総選挙で立候補する意向を表明した事を受けたもので、スリヤサイ氏は、ワンロップ大将の立候補は国内治安維持作戦司令本部という強大な治安維持組織を政治基盤として立候補したとのイメージを国民に与えると指摘した上で、同大将が同本部の最高顧問を始め全ての陸軍内のポストから退かない限り次期総選挙を混乱させる新たな火種に為り得ると指摘した。 また、元民主改革評議会(国家安全保障評議会の前身)最高顧問のルゥアンロート・マハサーノン大将(元国軍最高司令官)がタイ・ラック・タイ会派が事実上乗っ取ったパラン・プラチャーチョン党に合流し次期総選挙に出馬する意向を示していると伝えられている事に関しては、国民に軍を政治基盤として立候補し、今後も引き続き政治への軍の影響力を保持し続け、また政治に関与しない軍人は職業軍人ではないとの印象を与えると指摘した上で、職業軍人としての精神に立ち返り国家、国民及び軍の為に何が善であるかを念頭に考え直すべきであると指摘した。 一方、ラック・チャート党から党首就任ないしは擁立候補者としての党合流の打診を受けていると噂されている国家安全保障評議会のソンティ議長は、その様な話は無いと語り否定した。ラック・チャート党設立発起人のカヂット大尉とソンティ議長とは極めて親しい関係にあるという。
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