・17日22:00前、ナラーティワート県県都内で、バイクで路上を走行中だった35歳(報道により32歳)の治安担当副村長(イスラム教徒)が何者かに銃撃され死亡。報道により、男性はグルウォーヌゥア地区行政当局付きの警備要員だったとするものも。 ・18日未明、ヤッラー県ラーマン郡とナラーティワート県ルゥーソ郡との郡境付近で、人数不明の一味が警戒作業にあたっていたレンジャー部隊に向け銃を乱射し、約10分間に渡って銃撃戦を展開した後にルゥーソ郡方面に向け逃走。レンジャー部隊側に人的な被害は無し。一味の逃走経路で血痕が確認されたことから、一味側に負傷者がいると見て当局側は周囲一帯を封鎖し行方を追っている。 ・18日早朝、ナラーティワート県ランゲ郡内で、小型トラックに乗った人数不明の一味が変電施設に向け銃を乱射し機器の一部を破裂させる。一味側は路上に切り倒した立木を放置しながら逃走。変電施設内の機器の交換の関係でランゲ郡及びヂャネ郡の一部地区への電力供給が2日間に渡ってストップする事が予想される。 ・18日朝、ナラーティワート県ルゥーソ郡内で、バイクで路上を走行中だった48歳のイスラム系住民男性が何者かに銃撃され死亡。 ・18日11:30前、ヤッラー県バンナンサター郡内で、バイクで路上を走行中だった32歳のイスラム系住民男性が、何者かに銃撃され死亡。 ・18日昼過ぎ、ナラーティワート県インゴー郡内で、夫人及び息子を乗せバイクの3人乗りで路上を走行中だった43歳のイスラム系住民男性が、乗用車に乗った人数不明の一味に銃撃され死亡。夫人及び息子はバイクが転倒した際に軽傷。3人は親戚の葬儀への出席を終え帰宅する途上だった。 ・18日13:30前、パッターニー県サーイブリー郡内で、バイクで路上を走行中だった39歳のイスラム系住民男性が、何者かに銃撃され重傷。 ・18日14:00前、パッターニー県コークポー郡内で、バイクで路上を走行中だった48歳の仏教系住民女性が、何者かに銃撃され死亡。 ・18日夕方過ぎ、パッターニー県ヤッラン郡内で、30歳のイスラム系住民男性が、家に押し入った何者かに銃撃され死亡。 ・18日18:00前、ナラーティワート県ルゥーソ郡内で、人数不明の一味が複数箇所から学校内に臨時駐留していた軍関係者に向け銃を乱射すると共にM79小型榴弾3発を撃ち込み、軍関係者3人及び村自警組織員5人が負傷。尚、報道によっては人数不明の一味が路上の警戒作業中だった軍関係車両の通過に合わせ爆発物を爆破させると共に、軍関係者に向け銃を乱射し銃撃戦を展開した後に逃走したとするものもある。 ・ヤッラー県県都の警察当局は、前日に中心部で発生した爆破事件に絡んで、旧市場付近に住む男の容疑者の身柄を拘束し事情聴取を行っている事を明らかに。男の家から無登録の拳銃1丁が押収されているという。但し、その後の警察の会見では、監視カメラ映像から実行グループを割り出し行方を追っていると述べてはいるものの、本件には触れていないことから誤報ないしは誤認逮捕だった可能性もある。 また、爆発を仕掛けられていたバイクの内1台が2004年3月5日にラーチャパット大学ヤッラー校の駐車場から盗まれていた物であった事がこれまでに判明。 その後、夕方過ぎ、軍及び警察で構成された混成チームが県都内中心部の旧市場周辺5箇所で一斉強制家宅捜索を行い、17歳から26歳までの若者7人の身柄を拘束し、麻薬やM26榴弾1発を押収。7人の直接の逮捕容疑は麻薬使用所持。 ・科学捜査研究所所長代行のポンティップ・ローヂャナスナン女史は18日、現在閉校処分が下されているナラーティワート県県都内にある私立イスラム教学校内の検証作業を行った結果、校内から爆発物を製作していた痕跡が複数箇所で確認され、また生徒から校内で爆発物が製作されていたとの証言を得ていた事を明らかに。更にポンティップ女史は、犯行が過激化している背景に依然地元住民の間に当局に対する不信感がわだかまっている事があると指摘。
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