民主党党首のアピシット・ウェーッチャーチーワ氏は昨日、タクシン暫定首相が3月4日に次期首相指名を辞退する意向を表明した事に関して、権力保持を狙ったスタンドプレイだった疑いがあるとして、今後も動向の監視を続ける考えを明らかにしました。 これは、民主党結党60周年を記念したスピーチの中で語られたもので、アピシット氏は首相指名の辞退が国内の緊張緩和に一定の効果があると評価したものの、今回の辞退表明が果たして完全に国家権限の行使そのものの放棄に繋がるのか、それとも単に裏で糸を引き権力保持を狙ったものであるのか見極める必要があると指摘しました。 更にアピシット氏は、今後もタクシン暫定首相の影響力が続きタクシン体制が継続するのであれば、更に社会の対立を激化させる事に繋がり得るとして、タクシン体制の完全消滅まで民主党は挑戦し続ける考えを明らかにしました。 一方、民主主義市民連合は、5日にハート・ヤイで開かれた集会で、タクシン体制が生き続けている限りは活動を継続させるとともに、下院議会に事実上野党が不在の状態で行われ憲法改正(政治改革)の進行状況の監視を強化する方針を明らかにしていました。 因みに、ネーション・チャンネルによると、指名辞退発言以降に開催されたにもかかわらず25,000人の市民がハート・ヤイの集会に参加していたそうです。
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