・13日8:30前、パッターニー県トゥンヤーンデーン郡内で、学校前の路上の警戒作業にあたっていた軍用車両の通過に会わせ爆発物が爆発し、軍関係者1人が死亡し1人が負傷。 ・13日朝、ヤッラー県ラーマン郡内で、女性・子供で構成された約200人のイスラム系住民が郡庁前の路上を封鎖し、前日に発生したイスラム教教師兼県イスラム教委員会顧問の男性が殺害された事件は当局側による犯行であると主張し抗議活動を開始。この抗議活動に関しては、事件が発生した時点で既に予想されており、当局側は一味側が住民を煽動し情勢を混乱させる目的でイスラム教教師を殺害したとの見方を示していた。 その後、昼過ぎまでに住民の数は4,000人前後にまで膨らみ、郡庁前のモスク前の路上を占拠すると共に、政府・当局等に対してイスラム系住民への報復の中止、無実の者の不当逮捕の中止、事件に関する正しい情報の提供、真実に則った捏造の無い報道を心掛ける、地域に展開している戦力の早期撤退、非常事態令の撤回、平穏を旨にした集会・抗議活動を行う権利の保障及び抗議行動に参加した住民に対する免罪措置を要求し座り込み抗議活動を展開。合流した住民の中にはイスラム教学校に通う学生の姿も多く見られた。 最終的に、郡庁幹部が公正な捜査及び実行犯に対する厳格な処罰と要求事項の検討を約束した事を受け住民等は15:00過ぎまでに散会。 ・13日10:00過ぎ、パッターニー県ヤッラン郡内2ヶ所で連続して爆発が発生し、最初の爆発で路上の警戒作業にあたっていた軍用車両に乗車していた軍関係者1人が死亡し6人が負傷。2番目の爆発による被害状況は不明。更に、実行グループは幹線上を中心に鋲を撒いたり偽爆弾を路上に放置しながら逃走。(尚、報道により3ヶ所で連続爆破が発生とするものもある) また、13日午前までに、県内を通る少なくとも4つの幹線上に広域に渡って鋲が撒かれたり偽爆弾が放置されているのが確認される。 ・ナラーティワート県ルゥーソ郡内で12日に発生した行商人3人が襲撃され、内2人が射殺され1人が拉致された事件に絡んで、13日昼過ぎまでに拉致されたと見られる男性の切断された頭部が郡内で発見され回収される。また、前日射殺された2人がソンクラー県ハート・ヤイ郡から行商に来ていた36歳の男性と13歳の少年だったことが判明している。尚、頭部を切断され殺害された男性の身元は不明。 ・13日夕方前、パッターニー県内のサーイブリー郡及びガポー郡内で連続して教師の警護作業にあたっていた当局関係者に向けた銃の乱射及びそれに伴う銃撃戦が発生し、初期報道段階で3人の当局関係者が負傷。
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