国家毀損行為調査特別委員会は11日、権力を乱用した利益誘導行為により国家に損害を与えたとして、タクシン前首相夫妻の全ての銀行口座の差し押さえを決定をした。 差し押さえ対象には、タクシン前首相及びポヂャマーン夫人が所有する内外の銀行口座の他、シンガポールのテマセク社との株式売買の際に開設した口座も対象になるという。 同委員会によると問題になった不正・汚職案件は、スワンナプーム新国際空港に納入されたCTX9000の不正調達、ポヂャマーン夫人が関与したラチャダーピセークの国有地の不正落札、新型宝くじの導入、シン社に有利になるように電話事業免許費用の支払いを免除した等の5件。 委員会によると、テマセク社との株式取引により取得した733億バーツの一部が口座の移転や株式取引等により隠匿され、現在は僅かに総額528億8,400万バーツのみを口座に残すのみであるという。 尚、タクシン前首相夫妻には向こう60日以内に今回の決定に対して異議申し立てを行う権利が認められている。 一方、今回の決定に関して国家安全保障評議会のサンスゥン報道官は、タクシン前首相と集会勢力との間にある水面下の資金ルートを塞ぐ事に繋がるものであると評価した。 (タイ時間 11日19:15掲載)
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