・情報当局は2日、パッターニー県県都内中心部にある県中央モスク前で自称イスラム系学生団体関係者を中心にした抗議活動が展開されている機会を利用して、BRNコーディネートが発電施設や高圧電線等のインフラや公共施設を狙った大規模な破壊活動を計画している恐れがあるとして、可及的速やかに抗議活動に参加している者の排除作業に乗り出すべきであると警告。
また同筋は、BRNコーディネートが抗議活動に参加する住民の動員に関与している他、全土的な国内情勢の煽動を策謀している政治家が抗議活動に関与しているとの情報がある事を明らかに。 一方3日夕方前、4日目を迎えた抗議活動により生活に困窮を来され、更に抗議活動に乗じた破壊活動を懸念した当局側により3日前から南部国境三県全域に渡って携帯電話の電波の遮断措置が講じられている事に不満を持つ県都内の仏教系・イスラム系住民約1,000人が、県中央モスクの外周部で早急に抗議活動を中止するよう要求するデモ行進を行う場面が見られた。 ・3日未明、ナラーティワート県スンガイ・パーディー郡内で、人数不明の一味が警戒作業にあたっていた警察官に向け銃を乱射し、数分間に渡って銃撃戦を展開した後に逃走。この銃撃戦により警察官2人が負傷。また、この銃撃戦に乗じてモスク内にいたイスラム教教師が何者かに銃殺。 その後、現場検証に現れた軍関係者と地域のイスラム系住民との間で衝突が発生し、衝突の際に軍側が発砲した銃弾で住民1人が死亡。 ・3日未明、ナラーティワート県ヂョアイローン郡内で、携帯電話用の電波鉄塔下に仕掛けられていた爆発物が爆発。 ・3日未明、ナラーティワート県バーヂョ郡内で、何者かが住民宅に爆発物を投げ込む。被害状況は不明。 ・3日6:00過ぎ、ナラーティワート県ルゥーソ郡内で、人数不明の一味が幹線上の警戒作業にあたっていたレンジャー部隊員の通過に会わせ爆発物を爆破させ、レンジャー部隊員4人が負傷。尚、初期報道段階では複数の報道が、人数不明の一味がレンジャー部隊員に向け重を乱射し、約10分間に渡って銃撃戦を展開した後に路上に鋲を撒きながら逃走し、この銃撃戦によりレンジャー部隊員1人が重傷を負ったと報じていた。 ・3日17:00過ぎ、ヤッラー県ラーマン郡内で、5-6人と見られる一味が国境警備警察隊の臨時駐屯地に向け銃を乱射し、約10分間に渡って銃撃戦を展開した後に逃走。初期報道段階では国境警備警察隊側の人的な被害は無し。 ・3日18:00過ぎ、ヤッラー県バンナンサター郡内の競技場で爆発が発生し、初期報道段階で競技場内にいた住民17人が負傷。爆発発生当時、競技場内では村対抗のサッカーの試合が行われていた。 爆発物は、競技場付近に駐車してあったバイクに仕掛けてあったと見られる。【南部情勢の最新記事】
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