国家安全保障評議会のソンティ議長は11日、先に市民団体代表のチャーナパット・ナ・ナコン氏が年末年始に首都圏で発生した連続爆破に現政権内で閣僚ポストを得ることが出来なかった、旧政権側と対立する関係にあった事でも知られる退役軍人のP(ポー・パーン)大将が関与していた疑惑が有ることを明らかにした事に関して、陸軍大将が事件に関与していた可能性はあり得ないとの認識を示しました。 しかし、チャナーパット氏が連続爆破事件捜査チーム首班のヂョンラック警察中将に提出したとされる資料に関しては、詳細に検証する価値があるものであるとの認識を示していました。 一方、旧政権と対立関係にあり、現政権内で閣僚ポストを得ることが出来なかったP大将に該当する人物として浮上している元国内治安維持司令本部副本部長のパンロップ・ピンマニー大将は、不穏な事件が直ぐに自分に結びつけられる事に軽い不快感を示した上で、自分は旧政権関係者と共謀して正気の沙汰ではない事件を引き起こす様な気が触れた人物ではないと語り関与を強く否定していたようです。 また、パンロップ大将は、首都圏内で発生した連続爆破と北部や東北部で散発している学校放火事件は根を一つにしたグループによる犯行であるとの認識を示していました。 タクシン前首相とは、仲が悪いようで実は仲が良いんだけど、やっぱし仲が悪いという微妙な関係にあった事で知られるワンロップ大将は、一時期タクシン首相(当時)の安全保障関連顧問を務めた事がある他、グルーセ・モスク事件発生当時の軍側の指揮官だった事でも知られ、またクーデター発生直前に発生したタクシン首相(当時)暗殺未遂疑惑事件に絡んで国内治安維持司令本部副本部長を解任されていました(但し、当時のタクシン首相は、暗殺未遂疑惑事件への関与の可能性は否定)。また、解任された当時はタイ・ラック・タイ党の党員。因みに暗殺疑惑事件への関与を疑われた時の発言は「もし俺が関与していたら、確実に殺していた」。 尚、11日に連続爆破等の不穏な動きを資金支援していた疑惑がある7社に関する資料を資金洗浄委員会に提出したチャナーパット氏は、P大将はパンロップ大将の事では無いことを強く示唆した上で、新たに陸軍少将の階級を持つM(モー・マー)も同様に関与していた可能性がある事を明らかにしていました。
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