刑事裁判所は1日、首都圏警察本部から提出されていた民主主義市民連合幹部等7人に対する逮捕状の請求を却下する決定を下しました。 この決定は、市民集会を開催し演説を行ったことにより国家を騒乱状態に陥れたとして警察側が民主主義市民連合の幹部や学識経験者、消費者保護団体代表のロサナー・トーシトラグーン女史(電力発電公社民営化無効確認訴訟の原告代表や、最近ではPTT社の民営化無効確認訴訟を提訴、また先の上院選でバンコク選挙区から当選を決めている)等7人の逮捕状の発行を要求していた事に対するもので、裁判所側は、逮捕状が請求されている7人は何れも、非武装且つ平和的手法を旨に憲法で保障された権利を行使していたに過ぎず、警察から提出された証拠からは国家を転覆させたり騒乱状態に持ち込もうとしたとは認定できないとして、請求を却下する決定を下しました。 尚、7人に対する任意の事情聴取や出頭令状の発行の申請までは妨げないと裁判所側はしています。 一方、タイ・ラック・タイ党法務担当幹部のウィチット・パランシーサグン氏は2日、今回の決定により、民主主義市民連合側が憲法の規定に則り平穏に活動を継続している限りは安全保障関連を脅かした責任の追及は難しくなったとの認識を示したものの、今後も第三者の権利侵害行為や選挙違反に該当する発言が無かったか監視を続け法的責任を追及していく意向を明らかにしていました。 要は、ウィチット君は裁判所が逮捕状の請求を却下したからといって調子こいて市民集会なんか開催するんじゃねーぞと連合側に脅しをかけた訳ですが、因みに、タイ・ラック・タイ党の党首は、貧乏人は口を開けてピーピー鳴きながら政府から金を配られるのを待っていればいいのだというポリシーを根底に置いた貧困対策を推進し、更に地方で都心層やタイ・ラック・タイ党を支持しない県の住民を侮辱する発言を繰り返してきたのですが、他人に厳しく自分に甘いタイ・ラック・タイ党の独自基準では当然これらの行為も第三者の権利を侵害する行為にあたる訳です。
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