IHIは29日、タイ王室系企業サイアム・セメント・グループ傘下のSCGケミカルズ(SCGC)がタイで運営する石油化学プラントに樹脂原料製造の実証プラントを設置し、排ガスを活用した運転を開始したと発表した。
同社によると、実証プラントでは樹脂原料となる低級オレフィンを製造。SCGC内で稼働中の石油製品生産設備ナフサクラッカーから排気ガスの供給を受け、そのガスから分離回収した二酸化炭素(CO2)とSCGC内の他工程から発生する副生水素を利用し、IHIが開発したCO2変換触媒を用いて合成する。ナフサクラッカーから排出されるCO2をそのまま原料として用いる実証プラントは世界初。
プラントでは、1日当たり100キログラムのCO2を注入する小型スケールでの運転を2026年3月末まで実施。その後、IHIとSCGCはプラントの商用化を目指し、実証プラントの評価と検討を行う。
プラント運転開始セレモニーにはSCGC最高経営責任者の Sakchai Patiparnpreechavud氏と、飯村亜紀子NEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)理事が出席した。