東京ガスエンジニアリングソリューションズ(TGES)は31日、三井物産、ガルフエナジーデベロップメント社と共同出資するバンコクスマートエナジー社が、バンコク都心の大型複合都市開発ワン・バンコクの地域冷房事業と配電事業を開発元のTCCグループと共同で立ち上げ、10月25日に本格運用を開始したと発表した。
TGESによると、同社はプラントの設計・建設と供給開始後30年間のオペレーションを実施。プラントにはエネルギー使用量を可視化するEMS(エネルギーマネージメントシステム)を導入し、翌日の天気予報や過去の需要データなどから施設ごとの冷房負荷を予測。高効率冷凍機と蓄熱システムを最適運用して冷熱を製造・供給する。雨水などの再生水も積極活用し、環境負荷の低減を図る。
地域冷房は、街区内で必要な冷熱を地域冷房センターでまとめて製造し、地域導管から供給して各ビルの冷房を行う方式。TGESは、新宿地域冷暖房センターなど国内18カ所で地域冷暖房事業を実施している。