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　景気低迷と外国人旅行者の減少の中、タイのレストラン会社ゼン・コーポレーション・グループは、日本食レストランブランドを刷新し、新規顧客層の拡大と収益10％増を目指す。

　カオソッドの報道によると、同グループのレストラン事業副最高経営責任者のチョムクワン氏は、今年下半期、日本食レストランの3ブランドを刷新すると発表した。対象レストランブランドは、「Zen」、「On the Table」、「Sushi Cyu」。「AKA」は昨年、刷新した。

　マーケティング部門のシルワット副最高マーケティング責任者は、今年の日本食レストラン市場が、昨年から横ばいの250億バーツ規模になると予測。これまでは年間約10％の成長率を維持してきたが、昨年は鈍化したと語った。だが日本食はタイ人に根強い人気がある外国料理で、成長の余地は大きいと話した。

　景気低迷と外国人旅行者の減少による一定の影響はあるが、日本食レストラン事業は同グループの売上高の60％を占め、上半期は成長が続いた。影響を受けた店舗の多くは外国人旅行者の来店が多いため、若者や現役世代など、新たな顧客獲得に向け、ブランドを刷新したという。

　同時に、新規店舗への投資を控え、フランチャイズ展開と海外支店の開設に注力する。今年はラオスに4店舗をオープンする予定。現在、日本食の4ブランドの店舗数は136店。今年の売上高は10％増を目指すという。

　「ZEN」は旗艦店としてブランドを刷新。若者の需要に応える新たな視点で日本食を提案する。近日中に公開予定。

　「On the Table」は、8～9月に若者のライフスタイルに合わせてリニューアル。現在3店舗を営業中の「Sushi Cyu」は、セントラル・ワールド店を「Cyu Roll＆Sushi Bar」ブランドに改装。6月中にオープンする。

　「Cyu Carnival Shabu＆Yakiniku」は7月、バンコクのショッピングモール「エイト・トンロー」と「エムクオーティエ」7階で、より手頃な価格帯の店舗としてオープンする予定。