小型実験装置・宇宙開発事業を展開するデジタルブラスト(東京都千代田区)とタイのmuスペース(バンコク)は26日、月面探査プログラムの共同推進を目的とした覚書を締結したと発表した。締結は2025年4月25日付。
デジタルブラストによると、覚書締結により、両社は①月面ミッションの組織化とライフサイエンス実験の実施支援、②月面ミッションの事前実証の場としての国際宇宙ステーション(ISS)「きぼう」日本実験棟でのライフサイエンス実験の実施支援、③ポストISS時代を見据えた宇宙ミッションの組織化と実験実施の支援、の重要3分野で協力。
タイの国家プログラム「National Space Experiment and Exploration(国家宇宙実験・探査計画)」の一環として実施される月面探査プログラムへの貢献を目指す。
muスペースは、2017年操業のタイを拠点とする航空宇宙メーカー。人工衛星用コンポーネントや電源システムの開発・製造を手掛け、アメリカ航空宇宙局(NASA)の複数のプロジェクトに参画。宇宙データセンターや自律型ロボット、宇宙服、宇宙船の開発など、将来の有人宇宙探査に向けた研究開発プロジェクトも進めている。