タイの自動販売機タオビンを展開するフォートスマート・サービスは、2025年に全国の設置台数1万台、1台当たりの1日の売上げ目標900バーツを目指すと明らかにした。海外にも600台輸出する方針。
クルンテープ・トゥラキットの報道によると、同社は2025年、全国の設置台数1万台、最低でも8000台を目指す。自販機の成長促進のため、在庫の削減と新メニューの開発、設置場所の効率化を図る。
今年第1四半期の収入は、昨年同期比並みに回復。3月は前年同月比で増加しているという。2024年の業績について、自販機の設置台数が増加する一方で収入は減少したと発表。2025年は成長を見込み、ビジネスチャンスを狙って海外展開を進めるという。
海外では香港、ドバイ、アメリカ、UAE、シンガポールで自販機を展開。2025年は各国向けに600台を輸出する予定。
同社によると、コーヒーやお茶、牛乳、健康ドリンクなどのノンアルコール飲料市場は約2000億バーツ規模。消費者の健康志向の高まりに伴い、成長が続いている。同社は、淹れ立てのコーヒーを提供するなど新技術を利用した自販機を開発し、導入している。
2024年末に全国で展開しているタオビン自販機は7150台。累計販売数は6560万杯を超。売上げは約19億7600万バーツ。1台当たりの1日の平均売上げは717バーツ。
同社はより収益を上げるため、設置場所を調整。初期型の自販機から改良し、約300メニューを販売。自販機内のシステムを制御して自ら問題を解決する人工知能を搭載している。