伊藤忠商事(東京都港区)は16日、タイの損害保険会社タイビワット・ホールディングスと、同社子会社のタイビワット・インシュランスPCL(TVI社)への出資に合意したと発表した。TVI社への出資を通じ、東南アジアの保険分野に進出する。
同社によると、TVI社の株式取得は、関連当局の承認完了後、2025年2月中に実行する予定。出資を通じ、現地日系・非日系企業との取引やオートローン、消費者金融などの同社の既存事業との協業を目指す。
バンコク・ポストによると、伊藤忠はTVI社の株式約20%を取得する予定で、取引総額は10億3000万バーツ。タイビワット・ホールディングスは、発行済み株式の20%に当たる575万株の普通株式を新たに発行。登録資本金を7575万バーツ増額して3億300万バーツに引き上げる。
タイビワット・ホールディングスは、伊藤忠の株式取得後も発行済み株式総数の79.15%を保有し、引き続き筆頭株主となる。
伊藤忠のTVI社株式取得の発表を受け、タイビワット・ホールディングスの株価は16日、5%以上上昇した。