ホテルオークラ(東京都港区)は7日、タイ北部チェンマイ県とバンコク都で2028年に開業するホテル2件について、タイ不動産開発会社のアセット・ワールド・コーポレーション(タイ・バンコク、以下AWC)と、運営管理契約を締結したと発表した。締結日は2024年12月19日。
同社によると、タイ北部チェンマイ県に開業するのは、オークランドブランドとして北部初進出となる『オークラリゾート チェンマイ』(仮称)。チェンマイ国際空港から車で15分のチェンマイ市内のチャンクラン通り沿いに位置し、ナイトマーケットやレストランなどが集中。夜遅くまで観光客で賑わうエリアとなっている。
客室面積は約40~60平方メートル。客室数は約220室。畳や露天風呂など和の要素を取り入れた客室に加え、古都チェンマイで栄えたラーンナー王朝時代の伝統を受け継ぐラーンナー文化を感じるデザインを採用。北部タイと日本の伝統が融合したひとときを楽しめるという。
地元食材を日本料理の繊細な技術で仕上げた会席料理を提供する日本料理レストランや、オールデイダイニング、カフェ、ルーフトップバーなどのレストランのほか、フィットネスやスパ、屋外プールを備えている。
スワンナプーム国際空港から車で約40分のバンコク・トンロー地区に開業するのは、日本式のウェルネスと長期滞在型のサービスを提供する『オークラ プレステージスクンビット バンコク ホテル&スパ』(仮称)。日本の伝統的な習慣や健康法と、現代のウェルネストレンドを融合させた独自のウェルネスプログラムの導入を予定しており、滞在を通して心身ともにリフレッシュするひとときを提供するという。
標準客室面積は約45平方メートル。客室数は約240室で、和風のスイートルームや洋室もある。高層階には日本様式のスカイロビーやルーフトップバーを配置。バンコクのスカイラインが望めるほか、屋外プールのカバナでは健康的な料理を楽しむことができるという。
今回の運営管理契約は、同社がAWCと2024年5月に合意したタイにおける事業拡大を目指す「包括的提携」の一環。2028年には、オークラ・ニッコー・ホテルズとしてタイ国内でホテル7件、約2000室を展開する見込み。