ホンダ自動車は、中国自動車メーカーとの競争激化を理由に、タイでの生産能力を50%削減する。タイ国内の2工場のうち、プラーチーンブリー工場は来年以降も自動車生産を継続。アユタヤ工場は2025年末以降、自動車生産を終了し、部品生産のみとなる。
タイラットの報道によると、ホンダのタイ国内の生産能力は、年産27万台から12万台に減少。同社幹部は、売上の回復が期待できないと判断した。
ホンダは1992年、タイに生産拠点を設立。2013年には年産27万台を超えたが、2023年には14万台に落ち込んだ。
日本の自動車メーカーは、タイの自動車販売市場の約8割を占めるが、BYDなどの中国メーカーの台頭で市場シェアを奪われつつある。
アユタヤ県知事や工業、労働当局は、アユタヤ工場での生産終了による影響について、近くホンダオートモービル(タイランド)と会談する予定だ。