タイの大手ホテル不動産開発会社デュシット・インターナショナルが運営するデュシタ二京都(京都市下京区)はこのほど、令和6年度の「京都観光モラル優良事業者」を初受賞したと発表した。
同ホテルによると、同賞は京都市と公益社団法人京都市観光協会が、「京都観光モラル」の普及と更なる実践を促進するため、令和4年度から実施している。デュシタニ京都の地域社会との調和や、環境保全への取り組みが評価された。
同ホテルは、省エネルギー設備の導入や、環境に配慮したアメニティーを採用。京都市左京区大原野村町にあるOHARA FARMYと業務提携を行い、独自の畑「デュシット・ファーム」を開設。ホテルで発生する調理廃棄物を乾燥・粉末化し、肥料として再利用する循環型農業に取り組んでいる。
京都府宇治市和束町の同社の茶園「デュシット・ティー・ガーデン」では、循環型農業の取り組みに加え、茶摘み体験を実施。宿泊客が京都の自然と触れ合いながら、サステナブルな農法を学ぶ機会を提供している。栽培した有機茶葉を使用したスイーツを館内の料飲施設で提供し、地産地消も推進している。
同ホテル京都地区エリア総統括支配人の山下誠氏は「開業から1年余りで、京都の持続可能な観光産業を担う一員として、このような表彰を受けたことを大変光栄に感じております。自由で充実した時間を求める旅人の皆様に、文化とのつながり、心身のウェルビーイング、周辺地域との深い関わりを提供できるよう、スタッフ一同、力を尽くしてまいります」と受賞の喜びを語っている。