東急(東京都渋谷区)は9月29日、タイ大手財閥系企業サハグループと合弁で、バンコクの分譲マンション事業「キングスクエアレジデンス」に参画したと発表した。8月に着工し、2026年竣工予定。10月1日から販売を開始した。
同社は、品質面や安全面、施工検査時のアドバイスを実施。同プロジェクトは住民のコミュニティを育む共用部や運動を促進する仕組みを提供することで、タイの住宅部門で初めて、建物のウェルネス認証「フィットウェル」の三ツ星認証を5月に取得した。
同プロジェクトは、バンコク中心部から南に約10キロメートルのラマ3エリアに位置。敷地面積は約6858平方メートルで、地上52階建て。総戸数は222戸。イギリス系インターナショナルスクール「キングスカレッジ・インターナショナル・スクール・バンコク」に隣接しているという。
敷地内には、屋外プールやフィットネスクラブ、キッズエリア、キッチンスペース、チャオプラヤー川を眺望できるスカイデッキなど、住民同士でレクリエーションに利用できる施設を併設。断熱性能が高く紫外線カット機能をもつ窓ガラスの採用や、駐車場の緑化、電気自動車(EV)充電器の設置など環境に配慮した取り組みを導入している。
同社によると、「フィットウェル」は米国疾病予防管理センター(CDC)と米連邦政府一般調達局(GSA)が共同で2017年に開発した、建物とそのコミュニティを評価するウェルネス認証。建物とそのコミュニティに属する人々が、より健康で幸福な人生を送る要素を備えているかを12項目で評価し、一定以上のスコア獲得で★から★★★の認証を与えている。