日本駐車場開発のタイ現地法人である「Nippon Parking Development(Thailand)」(NPDタイ)は17日、エイチ・アイ・エス(本社:東京都港区)のタイ現地法人であるHISタイと、現地でトゥクトゥク(三輪タクシー)を運営するアーバン・モビリティー・テック(UMT)と共同で、「電気自動車(EV)トゥクトゥクタクシー」でバンコク都内を周遊する外国人旅行者向けの観光ツアーサービスの運営を始めた。
NPDタイがツアー全体の運営やコールセンター業務を行う。ツアーの企画・販売はHISタイ、EVトゥクトゥクタクシーの運行業務はUMTが担う。NPDタイがバンコクのホテルや商業施設などで運営している駐車場を、ツアー参加者の乗車場所として利用する。
タイでは観光業の回復に伴い、手軽な移動手段としてトゥクトゥクに注目が集まる一方、安全性や不明瞭な料金形態、排ガスによるPM2.5などの問題が課題となっていた。今回の共同ツアーでは3社がそれぞれの得意分野を活かし、環境に配慮した安全なサービスを提供したいとしている。
ツアーは、バンコク都内の有名観光地を2~4時間ほどかけてめぐり、料金は約5000円から約8000円(1台あたり3人まで乗車可)。日本人旅行者に先行販売して、1日10組を目途に開始する。その後、日本人以外の旅行者にも拡大し、3年以内に1日100組のツアー提供を目指すという。