タイの物流会社Kerry Expressは15日、2022年の業績をタイ証券取引所に報告し、売上高が170億300万バーツ、販売管理費は186億8510万バーツで、28億9850万バーツの赤字だったと明らかにした。ディーゼル燃料の高騰や値下げ競争が影響し、配送コストが上昇した。
同社は2022年、速達配送を重視する戦略で宅配量が18%増加。一方で宅配事業の競争激化や経済低迷の影響で、料金を値下げして収益が減少したと説明した。また、ディーゼル燃料価格は前年比で22.5%上昇。全国的に労働力が不足していることも影響し、運営コストが大幅に上昇したと指摘した。
2023年は経費管理にリーン・プログラム(効率化)を導入して収益の回復を目指す。上級管理職の報酬削減や従業員採用の一時停止など、徹底したコスト削減を計画しているという。また今年第2四半期から、運営を自動化するための設備を導入する予定だという。