宇部興産は23日、タイの子会社ウベ・ケミカルズ・アジア(UCHA)がIRPC(IRPC)に株式の一部を譲渡する契約を締結したと発表した。
今年7月頃にIRPCは約53億バーツを出資、UCHAの第三者割当増資引受及び宇部興産の保有するUCHAの一部株式を購入する。
これによりUCHAの株主比率は宇部興産が68.99%、IRPCが25%となる。
2008年に宇部興産はIRPCの親会社PTTと科学事業における協業に合意しており、これまで最適な協業体制の検討を進めてきた。
IRPCは汎用的な石油化学製品から、UCHAが製造するナイロン樹脂などの高付加価値品へビジネス拡大、経営参画でコンプレックスにおいてより効率的な運営が可能となる。
UCHAは、IRPCからより競争力のあるコストでのサービス提供が期待出来る上、今後タイで新たに展開するプロジェクトにPTTグループが参画することで、原料・土地・ユーティリティの確保、PTTグループの既存設備の有効活用などのメリットも期待できる。