親政府組織と民主主義市民連合(PAD)が2日午前一時頃、首相官邸付近で衝突した。一部報道によると、死亡者2名及び多数の重軽傷者出た模様。連日首相官邸を占拠しデモ集会を開催しているPADに対し、親政府組織側が同地域解放を目指し強制排除をしかけたとみられる。ナイフや棍棒を武器に争われており、一部では発砲音のような音が鳴ったことから、銃を武器にしていた可能性がある。
この衝突の際タイ警察は現場にて静観の構えを見せ、衝突の仲裁に入ることはなかった。またアヌポン陸軍司令官は、同2時頃再衝突を防ぐことを目的に治安部隊の派遣を指示し、今回の一連のデモに初めて軍が介入した。
また外務省は先月29日に続き昨日(1日)も、バンコクにおける大規模デモに伴う注意喚起としてタイ在住者及びタイへの渡航者に対し注意を促していることや、今回の衝突により更なる反発が予想されるため、ここ数日間は特に注意が必要とみられる。